同性愛者の私。いじめで笑えない青春を送る
突然ですが私は同性愛者です。
高校時代にカミングアウトしたのですが、それまでも酷かったいじめが更にエスカレートして、結構笑えない学生時代を送っていました。
運動部にも所属していたのですが、やはりゲイだからか、女子部員とも親しく出来たのですが、私と話すことで彼女達もいじめの対象になり、困らせてしまうことが多々ありました。
「大丈夫、平気だよ」とは言われたのですが、自分が傷つくより他人の痛みの方が厳しいものです。
孤立しながらもなんとか学生生活を送っていた時の話です。
同性愛者で、住職の彼にいじめで助けを求める
当時私は付き合っている男性がいました。
彼の職業は住職です。
そして彼には強い霊感がありました。
その後私も霊感が強いことを実感するのですが、そいいう力を持っている人は自然と惹かれあうものなのだと後々知ることになります。
しかし当時の私にはそういった力をコントロールする力が無く、彼と過ごしていく中で多々起きる摩訶不思議な現象を客観的に見ていました。
その夜は学校で酷いいじめを受け、肉体的ないじめで、心が壊れそうになりなりながら彼に助けを求めました。
それまでにも相談的な事はしていたのですがあの日は全く余裕がなく、枯れるまで泣き続けました。
住職の彼が「身代わりの」護符をくれた
その数日後です。
いつも通り、彼と食事をしていたら、彼がおもむろに一枚の護符をくれたのです。
大きさは細長い茶封筒一枚くらいの大きさです。
明らかに市販のものではない重厚感がありました。
「これ、何?」彼に尋ねました。
「守ってくれるよ」と彼。
ますます混乱しました。
「守るってなに?」
彼は静かに答えました。
「身代わりの札」
その護符を頂き、彼と一つ約束したのが絶対に中を開いてはいけない事。
理由は教えてくれませんでした。
彼の護符の効果には即効性があった
効果はすぐ現れました。
ある日突然担任から呼び出されたのです。
話の内容は私に対するいじめでした。
報復が怖くて素直に認めることが出来ませんでしたが、その日の放課後にいじめの主犯格たちが私に謝罪してきたのです。
それをきっかけに学校生活はがらりと変わりました。
カラオケに誘われたり、一緒にファーストフードを食べたりと、まるで今までの罪滅ぼしかのように、周りの人間が変わって行ったのです。
護符をくれた住職の彼と連絡が取れない…なぜ?
それが嬉しかったからもありますが、住職の彼と連絡を取る回数が減っていき、何だか自然消滅のように彼とほとんど連絡が取れなくなりました。
電話もメールも返って来ないと流石に不安になりました。
そして忘れかけていた謎の護符が関係しているような、直感でそう感じたのです。
元々行事等で面識があったので、彼の職場(お寺)にお伺いし、彼の安否を確かめることにしました。
お寺を訪れて、仏壇に手を合わし、事務所へ足を運ぼうとした時です。
偶然にもお寺の住職さんに会うことが出来ました。
小さな和室に通され、お茶と和菓子を頂きました。
そして彼氏の安否を確認しました。(ちなみに私は親戚という設定になっていました)
身代わりのお札の本当の効果は…
すると彼はここのところ、体調を壊し、仕事を休みがちなんだそうです。
そして私は自分の周りが変わり始めた事、そして彼に貰った護符を見せました。
住職は一瞬息をのみ、護符について説明してくれました。
「君が貰ったのは身代わりの護符と言ってね、普通は誰かに渡すものじゃないんだ。それは貰った人が辛いことに遭った時に身代わりに受け止めてくれるんだけど、その辛さや負の感情を他の誰かに流すものなんだよ。きっと自分(彼)に流すように、彼が作ったんだね・・・」
え?そんな?と困惑し、対処法を聞きましたが、住職はそこまで知りませんでした。
そして改めて護符を開いていけない事を言われました。
やはり理由は教えてくれませんでした。
そして今の現状がずっと続くものでは無い事、そして護符は自然と私から離れていく事を教えられました。
彼から連絡が。護符は念の塊
それから数日たった頃です。何も無かったように彼から連絡が来ました。
そして住職から聞いた話をしましたが、彼に言われました。
「護符っていうのは念の塊なんだよ。強く思えばだれでも強い護符は作れるんだ。でもね、良い事と悪いことはいつでも隣りあわせなんだよ。良い事ばかりじゃないんだな・・・」
気が付くと私の前から護符は消えていました。
誰でも買える大衆向けの護符はそれほど影響力は無いようですが、個人的に単品で作られた護符には大変強い力がこもっているケースが多いです。
その護符への感謝の気持ちを忘れず、大切にしましょう。