今回は読者様からいただいた「護符」の体験談をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ!
- 護符の評判・口コミや実際の体験談を知りたい方
- 護符の祟りに対する効果のほどを知りたい方
- なにか「霊的に良くない場所」で困っている方
裏山の無縁仏が全ての始まり
学生時代まで実家に暮らしていましたが、就職に伴って実家を離れ、帰省するのは数年に一度程度となっていました。
実家は島根県の山奥にある孤立した村で、どうも平家の落ち武者の隠れ里という伝承がある場所です。
住んでいたころは何も感じませんでしたが、裏山に入ると至るところに無縁仏らしき墓場がいくつもあります。
その話を就職先の人に話すと気味悪がられたため、その時に初めて普通ではなかったのだと分かりました。
平家の落ち武者の隠れ里に帰省。体に異変が
それから20年後、唯一その実家に住んでいた父親が死去してしまいました。
私はまだ独身でしたが、そのころにリストラにあって家賃を払う生活に困窮していたので、長男でもあり都合があったので実家に戻ることにしました。
葬儀と遺産相続などの法律関係の処理が全て終わり、実家で一人だけで暮らしているとその不気味さが際立って感じました。
自分一人しかいないので当然ですが、音というとテレビだけ。
他には動物の鳴き声以外は何も聞こえないという環境にとても戸惑いました。
それでも家賃を払う必要がなく、近所の家も100メートル以上離れていたので騒音の心配もなかったので気が楽だと思っていたのですが、実家に暮らしだして一週間した時から体に異変を感じるようになりました。
原因不明の頭痛。先祖の供養と、親戚も知らない墓
とにかく頭が重く、気分の優れない日が続きました。
それから夏だったのですが、それまで一度もかかったことがなかった夏風邪をひいてしまい、病院に行って薬も飲んでいたのに一か月が過ぎても治りませんでした。
これは完全におかしいと感じて村内にいた親せきの人に聞いてみると、お墓の手入れやお盆などの彼岸にちゃんと供養していたのかと聞かれました。
都会で仕事をしていた時はまとまった休みが取りにくいということもあり、満足に行っていないと言いました。
すると、もしかしたら先祖が怒っているのではないかといわれました。
このご時世に先祖の霊なんか関係ないとも思ったのですが、実家では父親の埋葬以前は土葬を行っていて、そこには先祖のご遺体が眠っているのであまり蔑ろにしない方がいいと言われました。
ですので、それも含めて裏山にあるたくさんの墓も関係あるのか尋ねました。
するとその親せきの人の顔色が豹変して、本当にそんな墓があるのか尋ねて来たので「ある」と答えると、直ぐに実家の法事関係を行ってくれるお寺に相談した方がいいと言われました。
どうやら実家にある墓以上に、裏山にそのたくさんある無縁仏の方が重要らしいのが分かり、平家の落ち武者の墓なのかと冗談ぽく言うと、その親せきの人の顔が険しくなって軽々しくそんな話はしない方がいいと言われました。あまりにおかしな態度で不安になり、翌日に直ぐお寺に行きました。
住職に相談。父親が言い遺せなかったこと
お寺の住職に、お墓の供養をあまりしてこなかったこと、実家に戻って一か月以上体調不良が続いていること。
それに、裏山にはよく知らない墓がいくつもあることを話しました。
住職の方はしばらく考え込んだ後、父親から墓について何も聞いていないのかと尋ねられました。
特に何も聞いていなかったのでそのように答えました。
すると、住職の方は自分が家長として実家にそのまま住むのだから、話しても構わないだろうという前置きをして話を始めました。
無縁仏の墓は本当に平家の落ち武者だった
住職の方の話は、やはりうちの村は平家の落ち武者の隠れ里であり、裏山の無縁仏の墓はそこで亡くなったが平家であることが発覚することを恐れ、墓標に何も記さない墓を建てたものだと言いました。
墓に何か名前が掘ってあったかのかと聞かれ、改めて思い出すと墓にしては何も掘られていないことを思い出しました。
住職の方はうちの家系は村内でも初期に移住してきた家柄で、そこで生まれた直系子孫は平家の血が流れているため、墓を大切にしないと生きている人間に変調が起きていた事実を教えてくれました。
実は父親も若い頃は墓に対して無頓着で、あまり墓参りや掃除を行っていませんでした。
そのためか病気にかかりやすく、死去した時も50代での病死で早すぎると感じていました。
祟り、お祓い、護符。まるで漫画や映画
父親の早死について、住職の方は先祖の怒りを受けていたかもしれないと言いました。
要は祟り(たたり)ということです。自分にも体の変調が起きているので、直ぐにお祓いをした方がいいと言われました。
まさかマンガや映画の世界が現実に自分に振りかかってきたのに最初は戸惑いましたが、確かに一か月以上も風邪の症状が直らないのはおかしいと思っていたので、住職の方にお祓いを依頼しました。
寺の総本山は高野山にあり、そこで特別の護符が必要になるので時間が欲しいと言われ、その護符が来るまで待つことにしました。
護符に念を籠める読経と、護符による鎮魂
二週間後に護符が来て実物を見ましたが、和紙に何かわからない文字が書かれていて、映画などで見る護符そのものといった印象でした。
それからまず先祖の墓に行って護符に念を込めるために読経を一時間ほど行い、それから裏山の無縁仏のところに行きました。
住職の方は先祖はこれからちゃんとしてくれればいいからと許してくれたそうですが、裏山の墓は数十年に渡って放置してきたことを相当に怒っているらしく、護符を使って怒りを鎮めるしかないと言いました。
墓場が幾つかあったのですが、そこで一番端にある墓と大きめの墓に護符を張り付け、先祖の墓以上の長さで読経を始めました。
その間、九月で残暑が厳しい時期だったのに妙に涼しく感じたのを覚えています。
供養後、2日で完治。霊や祟りは存在すると実体験した
半日かけて供養が終わり、それでも体調がすぐれなければまた寺の方に来るように言って住職の方は帰っていきました。
半信半疑だったのですが、それから二日後にあれほど直らなかった風邪が完治してしまいました。
医者もどうして完治したのか首をひねっていましたが、供養を行ってから頭が重かった症状が直ぐに無くなったのは今でも覚えています。
霊的なものは何も持っていない自分ですが、あのときは実体験として本当に霊や祟りは存在しているのではないかと思いました。